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みつばちトートができるまで
みつばちトートのこと
ミシンの音の主は?
それはいつもと違う道を通ったときのことでした。
普段なら気にもとめずに、さっと通り過ぎるところでしたが、「こんなビジネス街でミシンの音なんて」と思い、サッシのドアをのぞき込んだのです。
ミシンの音の主はおじいさんでした。たくさんの布と道具に囲まれ、せっせとミシンを踏んでいます。
お店の中には見たこともない古い木でできたレジスターや、戦後間もなく店を始めたときに撮ったであろう、お店の写真、酒屋さんの前かけ、かつお節屋さんの道具入れ…。ここだけ別の時間が流れているようでした。
職人さんたちが、ひとつひとつ縫い上げたトートバッグ
わたしが最初におじいさんのお店をたずねてから、ずいぶん時間がたちました。試行錯誤をかさねてできた帆布のトートバッグが「みつばちトート」です。みつばちトートは帆布職人のおじいさんや、帆布製品の縫製を生業としている職人さんたちが、ひとつひとつ縫い上げたバッグです。
職人の手仕事というものが好きで、ひとりでも多くの方に手仕事の良さを伝えられたらいいな、と思い、2001年11月にオープンしました。
さらに個人的にみつばちトートのこと
わたしは「みつばちトート」のことを道具だと思っています。 ファッションでもなくアートでもなく、ツール。使う人に、その使い方がゆだねられるもの。
だから、お届けしたときの未使用の状態が完成形はなく、使う人が初めて手を加えて、使い込んで、完成するものだと思っています。
気負いもいらないし、買い替えがきくし、いつもそこにある、手放せない道具になればいいなあ、と願っています。